小児歯科
虫歯のでき方
乳児期~幼児期~小学生のお子様のお口の管理についてどのようにお考えでしょうか?この時期は虫歯になりやすい時期です。乳歯の虫歯は放置いておいても大丈夫だと考えていませんか?乳歯の虫歯は永久歯や体全体に悪い影響を与えます。歯の生え変わりがスムーズに行われなかったり、その結果、永久歯の歯並びが悪くなることがあります。
この時期から虫歯等の予防することは将来的なお口のなかのセルフケアの確立につながります。そのためにはご家族の協力と歯科医院のサポートが必要なのです。
脱灰と再石灰化
* 図Bのほうが、脱灰が進みやすくなります
お子様の診療システム(就学前のお子様)
初診時
特に痛みがないない場合はお子様に診療に慣れていただくために歯磨きの練習や器具の練習を行います。
カリオスタット(う蝕活動性試験)による虫歯菌の検査を無料で行っています。
2回目の来院時
慣れてきたらトレーニングを行いながら予防処置や虫歯の治療を始めます。
カリオスタットの結果をお伝えし、虫歯はどのようにして出来るか、何に気をつければ良いか、フッ素の利用方法、おやつのとり方など、虫歯予防についての指導をいたします。
3回目来院以降
虫歯の治療を進めます。
最終来院時
最終の処置とフッ素塗布を行います。
3ヶ月毎の定期健診に移行します。
カリオスタット
歯の表面に付いている歯垢を綿棒で少し取らせてもらい、培養器で培養して虫歯が出来やすいかどうか調べる簡単な検査です。
またダイアグノデントによる虫歯の程度の診断を行います。(写真)
5歳以下ではまだ歯を削って虫歯治療をおこなうには年齢的に負担が大きいので、このダイアグノデントを用い、以下の数値をおおよその基準にして対応を行うようにします。
仕上げ磨きについて
歯が生えてきたら、歯磨きを始める時期です。
保護者の方が寝かせた状態で歯磨きを行ってあげましょう。
夜は唾液の分泌が少なくなり、虫歯菌が増えるため、特に夜は必ず磨きましょう
Point
最初はブラシに慣れるようにしましょう
膝の上に寝かせて上から覗き込むようにします。
歯ブラシは小さめであまり硬くないものを選びましょう。
歯と歯ぐきの境目、歯と歯の間歯の溝の部分に汚れが着くので、よく見て磨いてあげましょう。
歯ぐきや小帯にあたると痛みが出ますので、痛くないように磨いてあげましょう。
できるだけ機嫌のよいときに短時間で行いましょう
音楽やDVDを流しながら、楽しい雰囲気のなかで行ってあげましょう。
終わったらよく褒めてあげましょう。
中学生に上がると、勉強やクラブ活動などで忙しくなってきます。この時期は生活習慣が乱れ、歯磨きが疎かになりがちです。そのため、中学、高校の時期に虫歯や歯肉炎、若年性歯周炎が進みやすくなります。歯磨きやフッ素によるお口の中のケアを大切にしましょう。